閉店や移転、お客様にどう伝える?失客を防ぐタイミングと伝え方
体調やライフスタイルの変化、契約の都合などで、今の店舗を離れることになる場面は誰にでも起こり得ます。閉店や移転そのものは避けられなくても、お客様への伝え方次第で、その後の関係が続くかどうかは大きく変わります。
急に知らせると「もっと早く言ってほしかった」という不満につながり、逆に早すぎると準備が整わないまま情報が広まってしまいます。
本記事では、閉店や移転をお客様に知らせるタイミングと伝え方、失客を防ぐための工夫を整理します。
自分の意思だけで決められないこともあります。契約の終了、体調の変化、家庭の事情など、閉店や移転の理由は人それぞれです。それでも、長く通ってくれたお客様には、できる限り丁寧に伝えたいと思うのが自然な気持ちではないでしょうか。
一人で運営していると、告知文の作成も、連絡先のリスト管理も、すべて自分で行う必要があります。忙しい施術の合間に、こうした連絡準備まで手が回らず、後回しになってしまうこともあるはずです。
完璧な告知でなくても構いません。伝えるべき情報を落とさず、適切なタイミングで届けることが、失客を防ぐ何よりの対策です。
告知のタイミングは「早すぎず遅すぎず」
閉店・移転の告知は、確定していない情報を早く出しすぎると混乱を招き、逆に直前になってからでは予約の調整が間に合わなくなります。
| 告知の時期 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 1〜2か月前 | お客様が次回来店を計画しやすい | 情報が確定していないと、後で変更を伝える手間が増える |
| 2〜3週間前 | 直近の予約状況を踏まえて案内できる | 常連客の来店サイクルによっては間に合わないことがある |
| 1週間前 | 直前まで情報を確定させられる | お客様が予定を調整する時間が少なく、不満につながりやすい |
基本的には、詳細が確定した時点でできるだけ早く、少なくとも1か月前を目安に伝えるのが望ましいです。お客様ごとの来店サイクルを把握していれば、次回来店予定が近いお客様から優先して個別に伝えることもできます。
伝える内容を、シンプルに整理する
告知文には、次の情報を過不足なく含めることが大切です。
- いつまで、今の場所で施術を担当するか
- その後、どこで(あるいはどのような形で)営業を続けるか(伝えられる範囲で)
- 今の場所での最終営業日までの予約方法
- 移転後・再開後の予約方法(決まっていれば)

使う連絡手段は、複数を組み合わせる
お客様全員が同じ方法で情報をチェックしているとは限りません。複数の手段を組み合わせることで、伝え漏れを減らせます。
連絡手段の組み合わせ例
1. 来店中のお客様には、その場で直接口頭で伝える
2. LINE公式アカウントなどで、まとめて一斉に告知する
3. SNSの投稿でも同じ内容を発信し、フォロワー全体に周知する
4. 次回予約が近いお客様には、個別にメッセージを送る
LINEを使った告知は、一度作成した文面をそのまま多くのお客様に届けられるため効率的です。個別連絡が必要な優先度の高いお客様と、一斉告知で足りるお客様を分けて考えると、限られた時間の中でも対応しやすくなります。
移転・再開の場合は、予約の受け皿を先に用意する
閉店ではなく移転や場所を変えての再開の場合、告知と同時に「次回どうやって予約すればいいか」を明確にしておくことが、失客を防ぐ最大のポイントです。
予約の受け皿が整っていないと起きること
- お客様が「また今度連絡しよう」と後回しにし、そのまま来店が途切れる
- 移転先の情報が分からず、他のサロンを探してしまう
- 予約方法が変わったことに気づかず、以前の窓口に連絡して行き違いになる
告知を出す前に、新しい予約手段(予約サイト、LINE、電話など)を確定させ、告知文の中で分かりやすく案内できる状態にしておきましょう。
告知後のフォローも忘れずに
告知を出したら終わりではなく、その後の反応にも目を配ることが大切です。
- 告知に対して質問や不安の声が来たら、できるだけ早く個別に返信する
- 予約が減っていないか、告知後の来店状況を確認する
- 移転・再開後、実際に来店してくれたお客様には改めてお礼を伝える
告知の反応や来店状況の変化は、顧客離脱の兆しを早期に把握するための材料にもなります。閉店・移転という変化のタイミングだからこそ、お客様の反応を丁寧に見ておく価値があります。
- 閉店・移転の告知は、詳細が確定次第、できるだけ早く(目安1か月前)伝えるのが望ましい。早すぎる未確定情報の拡散にも注意する。
- 告知内容はシンプルに。担当終了時期・今後の営業形態・予約方法の3点があれば十分で、理由を詳しく説明する必要はない。
- 口頭・LINE・SNS・個別メッセージなど複数の連絡手段を組み合わせることで、伝え漏れを減らせる。
- 移転や再開の場合は、告知と同時に新しい予約の受け皿を用意しておくことが、失客を防ぐ最大のポイント。
- 告知後も、質問への対応や来店状況の変化を確認するフォローを忘れずに行う。
お客様ごとの来店サイクルを把握して、優先順位をつける
閉店や移転の告知は、すべてのお客様に同じタイミングで一律に届けるだけでなく、次回来店が近いお客様から優先して伝えられると、より丁寧な印象を残せます。Salon Oneでは、来店履歴から一人ひとりのお客様の来店サイクルを把握できるため、優先して連絡すべきお客様を判断しやすくなります。LINE公式アカウントとの連携で、告知の一斉配信にも対応できます。
3名で試してみるよくある質問
Q. 閉店の理由を聞かれたら、どこまで話せばいいですか?
話したくない場合は、詳しく説明する必要はありません。「一身上の都合で」「契約の都合で」といった簡潔な表現で十分です。お客様との関係性によっては、もう少し詳しく伝えたほうが自然な場合もありますが、無理に理由を説明する義務はありません。
Q. 移転先がまだ決まっていない場合、どう伝えればいいですか?
「〇月〇日でこちらでの営業を終了します。今後については決まり次第、改めてご案内いたします」といった形で、分かっている範囲の情報だけを先に伝え、後日改めて詳細を告知する方法もあります。ただし、あまり長く「未定」の状態を続けると、お客様が離れてしまう可能性もあるため、できるだけ早く次の情報を出せるよう準備を進めましょう。
Q. 一斉にLINEで告知するのは、事務的すぎませんか?
一斉告知そのものは事務的な印象を与えることもありますが、文面に感謝の言葉を添えたり、長年のお客様には個別に一言添えたりすることで、印象は大きく変わります。全員に同じ手厚い対応をする時間がなくても、優先度の高いお客様だけ個別対応するという使い分けが現実的です。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・仕様の詳細は各提供元や専門家の最新情報をご確認ください。