サロン名を出していいのか問題
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サロン名を出していいのか問題

集客のためにSNSを頑張るのは、業務委託・面貸し美容師にとって欠かせない活動です。ただ、投稿を続けるうちに、「サロンの名前や場所を出していいのか」「この写真、退店したらどうなるのか」とふと不安になったことはありませんか。

SNS発信は、個人の活動でありながら、働いているサロンの利益にも関わるという、ちょっと特殊な立場にあります。この記事では、サロンと揉めないためのSNS発信のルールの考え方を整理します。

個人事業主の美容師がひとりで抱える仕事

集客のためにと必死でSNSを更新している中で、契約や権利関係のことまで丁寧に考える余裕はなかなか持てないものです。「みんなやっているから大丈夫だろう」と、なんとなくの感覚で投稿を続けている方も多いはずです。

集客もカルテも確定申告もぜんぶひとりでこなす「ひとりで全部やる個人事業主」にとって、SNSは大切な集客の武器であると同時に、正しく扱わないとトラブルの種にもなります。この記事を、安心してSNSを続けるための整理として役立ててください。

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サロン名・場所を出すこと自体は、多くの場合問題ない

まず前提として、働いているサロンの名前や場所をSNSで紹介すること自体は、多くのサロンにとって歓迎されることです。あなたの投稿がサロンの認知度アップにもつながるため、むしろ積極的に発信してほしいと考えるオーナーも少なくありません。

多くは歓迎サロン名・場所の紹介は、サロン側にもメリットがある発信
確認は必須投稿ルールの有無は、必ず契約時・初日に確認しておく

ただし、「多くの場合は問題ない」ことと「必ず確認しなくてよい」ことは別です。サロンによっては、ブランドイメージの管理上、投稿内容に一定のルールを設けていることがあります。次の章で、確認しておくべき具体的なポイントを整理します。

契約・初日に確認しておくべきSNSルール

面貸し・業務委託の契約を結ぶ際、あるいは新しいサロンで働き始める際に、次のポイントを確認しておくと安心です。

確認ポイント内容
サロン名・場所の発信について積極的に発信してほしいのか、事前確認が必要なのか
店内・他のお客様が映り込む撮影撮影が許可されている範囲、他のお客様のプライバシーへの配慮
公式アカウントとの連携サロンの公式SNSでのリポスト・タグ付けのルール
ネガティブな内容の投稿サロンの運営方針に関わる不満などを、SNSで発信してよいか
ポイント: これらのルールは、契約書に明記されていないことも多いため、口頭ででも構わないので、初日までに確認しておくことをおすすめします。契約書全般の確認ポイントは業務委託・面貸し美容師が契約書で見るべき5か所もあわせてご覧ください。
契約・初日に確認しておくべきSNSルール

Before/After写真の権利関係

集客に効果的なBefore/After写真ですが、「誰がこの写真を使う権利を持つのか」という点は、意外と曖昧にされがちです。

1
撮影・投稿は基本的に施術者の裁量多くの面貸し・業務委託契約では、自分が施術したお客様の写真は、自分の集客活動として使うことが前提とされています。
2
お客様の同意を必ず得るサロンとの関係以前に、お客様ご本人の掲載同意を得ることが大前提です。カウンセリングシートでの同意確認が有効です。
3
サロンの什器・内装が映り込む場合の配慮サロンのブランドイメージに関わる部分が映る場合、事前に確認しておくとより安心です。

お客様への写真掲載の同意確認については予約につながる写真とスルーされる写真の違いでも触れています。「サロンとの関係」と「お客様との関係」、両方の同意を意識することが、トラブルを避ける基本です。

退店後、過去の投稿はどうなるか

移籍や独立を考えるとき、意外と見落とされがちなのが「退店後、これまでの投稿はどうなるのか」という点です。

退店前に確認しておきたいこと
  • サロン名・場所を含む過去の投稿を、退店後も残しておいてよいか
  • サロンの公式アカウントに投稿していたBefore/After写真は、退店後どう扱われるか
  • プロフィール欄に記載していたサロン名を、いつ・どう更新するか
ポイント: 退店・移籍のタイミングでは、サロン名を含む過去の投稿を一つずつ見直し、必要に応じて表記を更新することをおすすめします。放置していると、お客様が古い情報で来店先を間違えてしまう可能性もあります。移籍を円満に進める手順は面貸し・シェアサロンを円満に移籍するタイミングと進め方もあわせてご覧ください。
移籍したあと、SNSのプロフィールを更新し忘れていて、お客様が前のサロンに来店してしまうというトラブルがありました。それ以来、移籍のタイミングでは投稿とプロフィールを必ずセットで見直すようにしています。
— ひとりで頑張る美容師の実感

サロンの公式アカウントと、自分のアカウントの使い分け

最後に、サロンの公式アカウントと、自分個人のアカウントをどう使い分けるかを整理しておきましょう。

サロンの公式アカウント自分個人のアカウント
発信の主体サロン全体のブランド自分自身の個性・専門性
投稿内容の裁量サロンのルールに沿う基本的に自分の裁量(要ルール確認)
退店時の扱いアカウントはサロンに残るアカウントごと自分が持ち運べる

特に「自分個人のアカウントで集客の軸を作っておく」ことは、将来的に移籍や独立を考えたときの資産になります。サロンの公式アカウントだけに集客を依存していると、退店と同時にゼロから作り直すことになりかねません。SNS集客の基本的な考え方はInstagram集客の始め方もあわせてご覧ください。

今日からできること

まずは、今の自分のSNS投稿ルールが、サロンとの間でどこまで確認できているかを振り返ってみましょう。

今日からできること: サロン名・場所の発信について、まだ確認していない場合は、今日中にオーナーや管理者へ一言確認してみてください。「念のため確認させてください」の一言で、後々の不安が大きく減ります。

SNSは、業務委託・面貸し美容師にとって強力な集客の武器です。サロンとの関係を大切にしながら、正しいルールのもとで、安心して発信を続けてください。

この記事のまとめ
  • サロン名・場所の発信は多くの場合歓迎されるが、投稿ルールの有無は必ず契約時・初日に確認する
  • 確認すべきポイントは、店内撮影の範囲、公式アカウントとの連携、ネガティブな投稿の可否など
  • Before/After写真は施術者の裁量で使えることが多いが、お客様ご本人の掲載同意は必須
  • 退店・移籍のタイミングでは、サロン名を含む過去の投稿とプロフィールを見直し、更新する
  • 自分個人のアカウントで集客の軸を作っておくことが、将来の移籍・独立への備えになる
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よくある質問

Q. サロンの許可なく、店名を出して投稿してしまいました。問題になりますか?

多くの場合、サロン名の紹介自体は歓迎されますが、契約や運用ルールに反する内容であれば問題になる可能性があります。心当たりがある場合は、早めにサロン側に確認し、必要であれば投稿を見直すことをおすすめします。

Q. お客様の顔が写った写真は、どこまで掲載していいですか?

お客様ご本人の明確な同意が前提です。カウンセリングシートなどで、顔出しの可否・部分写真のみ可などを事前に確認しておくと安心です。

Q. 退店後、前のサロン名が入った投稿はすぐ消すべきですか?

必須ではありませんが、お客様が混乱しないよう、プロフィールや固定投稿などの目立つ部分は早めに更新することをおすすめします。

Q. 複数のサロンを掛け持ちしている場合、SNSでの発信はどうすればいいですか?

それぞれのサロンの投稿ルールを個別に確認し、混同しないよう注意が必要です。複数のシェアサロン・面貸し先を掛け持ちする働き方と注意点もあわせてご覧ください。

Q. 自分個人のアカウントとサロンの公式アカウント、両方運用するのは大変ではないですか?

最初は負担に感じるかもしれませんが、AIで投稿文を作成するなど作業を効率化する方法もあります。長期的には、個人アカウントが自分自身の資産になるため、両立させる価値は大きいと考えられます。

Q. 店内でお客様以外のスタッフが映り込んだ写真は投稿してもいいですか?

本人の同意なく投稿すると、思わぬトラブルにつながることがあります。他のスタッフやお客様が映り込む場合は、あらかじめ一声かけておくと安心です。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・仕様の詳細は各提供元や専門家の最新情報をご確認ください。