繁忙期と閑散期、同じシフトのままにしていませんか?
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繁忙期と閑散期、同じシフトのままにしていませんか?

年末年始、卒業・入学シーズン、梅雨や真夏——美容室の来店数には、季節による波があります。それにもかかわらず、シフトや予約枠を一年中同じ設定のまま運用していると、繁忙期には対応しきれず、閑散期には無駄に人員や時間を余らせてしまうことになります。

この記事では、繁忙期と閑散期でシフトをどう組み替えればいいのか、その考え方を具体的な調整方法とあわせて詳しく整理します。

個人事業主の美容師がひとりで抱える仕事

「今月は忙しすぎて休みが取れなかった」「先月は暇すぎて売上が心配だった」——この落差に振り回された経験がある方は多いはずです。繁忙期に無理をして疲弊し、閑散期に不安になる。毎年同じサイクルを繰り返していると、心身ともにじわじわと消耗してしまいます。波があること自体は避けられませんが、シフトの組み方次第で、その波にどう乗るかは大きく変えられます。

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美容室の繁忙期・閑散期はいつか

業態やお客様層によって差はありますが、一般的に美容室の繁忙期・閑散期には次のような傾向があります。

時期傾向主な理由
12月繁忙期年末年始の身支度
3〜4月繁忙期卒業・入学・転勤シーズン
6月閑散期梅雨・イベントの少なさ
8月後半〜9月閑散期になりやすい夏休み明けの落ち着き

ただし、これはあくまで一般的な傾向で、地域のイベントや周辺の環境によっても左右されます。エリアや客層(ファミリー層が多いのか、オフィス街なのか等)によって波の出方は変わるため、まずは自分のサロンの過去データを振り返り、実際の傾向を把握することが出発点になります。

過去の予約件数や売上を月ごとに並べてみるだけで、「なんとなく忙しい気がする」という感覚が、具体的な数字として見えてきます。感覚と実際の数字がズレていることも珍しくなく、思っていたより繁忙期が短い、逆に閑散期だと思っていた月が実はそれほど落ち込んでいない、といった発見があるかもしれません。こうした発見は、シフトの調整だけでなく、広告や販促のタイミングを見直す、良いヒントにもなります。

同じシフトを一年中続けるとどうなるか

繁忙期・閑散期の波を無視して、シフトや予約枠を固定したまま運用していると、次のような問題が起きやすくなります。

シフトを固定したままのリスク
  • 繁忙期に予約枠が足りず、せっかくの来店希望を断ることになる
  • 繁忙期のスタッフの疲弊が蓄積し、閑散期に体調を崩す
  • 閑散期にも忙しい時期と同じ人数体制を維持し、人件費に対して売上が見合わなくなる
  • スタッフの休暇希望が繁忙期に集中してしまい、さらに人手不足に陥る

特に見落とされがちなのが、「繁忙期に頑張りすぎた反動が、閑散期の体調不良として表れる」というサイクルです。目先の対応に追われて、シーズンをまたいだ体力配分まで考えられていないケースは少なくありません。

一人サロンの場合、この問題はさらに深刻になります。代わりに施術してくれる人がいないため、繁忙期に無理をして体調を崩すと、そのまま予約をすべてキャンセルせざるを得なくなり、閑散期以上の売上の落ち込みにつながることもあります。繁忙期をどう乗り切るかは、単なる効率の問題ではなく、事業を継続できるかどうかに関わる重要なテーマです。

同じシフトを一年中続けるとどうなるか

繁忙期に向けた調整

繁忙期に向けては、次のような調整が考えられます。

1
同時受付人数を見直す放置時間を活かせるメニューについて、繁忙期だけ同時受付人数を増やし、閑散期は元に戻すという運用ができれば、負担を抑えながら受付枠を確保できます。
2
営業時間・予約枠を一時的に広げる普段より早く開ける、遅くまで受け付けるといった調整も、繁忙期だけの特別対応として検討する価値があります。
3
休みの取り方を事前に調整する繁忙期の休みが重ならないよう、スタッフ間で早めにすり合わせておくと、当日になって人手不足に慌てることが減ります。
ポイント: 繁忙期の対応は、無理な詰め込みではなく「事前の準備」で乗り切るのが基本です。当日になって急に人数を増やそうとしても、現実的には難しいことがほとんどです。少なくとも1〜2ヶ月前には調整を始めておくと、余裕を持って繁忙期を迎えられます。

閑散期の過ごし方も、シフトの一部

閑散期は「暇な時期」ではなく、繁忙期に向けた準備期間として捉えると、シフトの組み方も変わってきます。技術研修、メニュー・接客の見直し、そして何よりスタッフの休養に充てる時期として、意図的にシフトを組んでおくと、次の繁忙期を万全の状態で迎えられます。

閑散期に無理に予約を詰め込もうとするより、この時期にしかできないことに時間を使う方が、長期的には店の力になります。売上の波を悪者にするのではなく、波に合わせて時間の使い方を変える、という発想の転換が大切です。

技術研修一つとっても、繁忙期の合間に少しずつ進めるのと、閑散期にまとまった時間を確保して集中的に取り組むのとでは、身につき方がまったく違います。新しいメニューの練習や、接客の見直しといった「緊急ではないが重要なこと」は、閑散期にこそ着手しやすいテーマです。

シフトの切り替えを、仕組みとして持っておく

繁忙期・閑散期ごとにシフトを手作業で組み直すのは、思った以上に手間がかかります。曜日ごとの基本パターンとは別に、特定の期間だけ設定を変えられる仕組みがあると、季節ごとの切り替えがぐっと楽になります。

Salon Oneのシフト設定では、日付範囲を指定して複数日をまとめて変更できる一括入力の機能があり、繁忙期に合わせて同時受付人数や営業時間を一時的に調整し、シーズンが終われば元のパターンに戻す、といった運用ができます(予約受付のしくみについて詳しくはこちら)。

毎年繰り返すシーズンであれば、一度作った設定内容をメモしておき、翌年の同じ時期に近い形で再現するだけでも、ゼロから考え直す手間を省けます。年々データが蓄積されていくほど、「去年の同じ時期はどうだったか」を振り返りながら調整できるようになり、精度も上がっていきます。

この記事のまとめ
  • 美容室の繁忙期・閑散期には一般的な傾向があるが、エリアや客層によって差があるため、自店の過去データを確認するのが出発点。
  • シフトを一年中固定したままだと、繁忙期の対応漏れと閑散期の非効率、両方のリスクを抱えることになる。
  • 繁忙期は同時受付人数・営業時間・休みの調整を事前に準備しておくことで、当日の混乱を減らせる。
  • 閑散期は暇な時期ではなく、研修や見直し、スタッフの休養に充てる準備期間として捉えると活かしやすい。
  • 一括入力のような仕組みがあれば、季節ごとのシフト切り替えの手間を減らせる。
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繁忙期・閑散期の切り替えも、まとめて設定

Salon Oneのシフト設定では、日付範囲を指定して複数日をまとめて変更できます。繁忙期に合わせた調整も、シーズンが終われば元のパターンにすぐ戻せます。

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よくある質問

Q. 繁忙期に合わせてスタッフを一時的に増員するのは現実的ですか?

短期のヘルプスタッフを頼む、面貸しの仲間に協力してもらうなど、選択肢はいくつかあります。ただし急な増員は教育コストもかかるため、毎年繰り返す繁忙期であれば、早めに関係を作っておくと動きやすくなります。信頼できる人に事前に相談しておくだけでも、いざというときの選択肢が広がります。

Q. 閑散期に売上が落ちるのが不安です。何か対策はありますか?

閑散期特有のキャンペーンやメニュー提案を検討する方法もありますが、まずは自店の閑散期がいつで、どの程度の落ち込みなのかを数字で把握することが第一歩です。感覚だけで不安になっていると、対策の的も絞りにくくなります。数字で見れば、思っていたほど深刻でないことも珍しくありません。

Q. 一度決めたシフトの基本パターンは、季節ごとに書き換えるべきですか?

基本パターンそのものを毎回書き換える必要はありません。特定の期間だけ例外として上書きし、シーズンが終わったら元に戻す運用の方が、通常時の設定を崩さずに済むためおすすめです。毎回作り直す手間もかかりません。

Q. 繁忙期の予約が集中しすぎて、受けきれない場合はどうすればいいですか?

無理に全て受けようとせず、キャンセル待ちの案内や、閑散期への振り替え提案など、断る際の対応をあらかじめ用意しておくと、お客様との関係を保ちながら乗り切りやすくなります。断り方一つで、その後の関係が変わってくるので、丁寧な言葉選びも大切にしたいところです。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・仕様の詳細は各提供元や専門家の最新情報をご確認ください。